投資の哲学 -理論で為替市場に勝つためには-
外国為替取引がここまで流行している理由 ここも基本的な部分で少々読み物っぽい内容となっています。 面倒な方は、最後のBのコラムと、投資の基本の部分だけでも見ていっても大丈夫です。 最近様々なメディアで米ドルやユーロなどの外貨取引が取りあげられています。 きっかけは外為法という法律の改正ですが、ここまで我々が注目するのはなぜでしょう。 もう少し詳しく、わかりやすく分析したいと思います。 @創生期・・・外為法の改正 この法律の改正によって、個人も銀行で外国為替取引をすることができるようになりました。 反対に、全くできなかったんですね、その前は。 その前は・・・。銀行だけができました。規制されていたんです。 こういう保護された規制で銀行はずっと大きな利益を上げていたんですね。 許せん!!という個人的な怒りは置いておいて・・・。我々にやっと投資の機会が開かれたのです。 ただ、1998年の改正によるのでので、まだまだ日本人の外貨投資は始まったばかりだと思われます。 A中興期・・・日本の株式の長期的な低迷。 バブル崩壊後、右肩上がりに上昇するべきマーケットはあっという間の下降を見せました。 日経平均10,000円を切るような場面が見られ、不動産価格も底が見えない大暴落を見せました。 多くの損失を抱え、株式マーケットや不動産マーケットからお金を引き上げる自体が発生しました。 その後、日本では景気回復のためにゼロ金利政策をとることで、世の中にたくさんのお金をばらまきました。 我々にはあまり実感できないことですが、日本国内には金余りが生じることになります。 そのお金の一部が外貨預金などの為替マーケットに流入し、基礎ができたと考えられます。 つまり、余ったお金や行き場を失った日本円を米ドルやユーロなどの外貨に換えて投資することが起こったのです。 もちろん、このような取引そのものを外国為替取引というのは、前頁を読んでくださった読者の方ならお気づきだと思います。 B現在・・・ゼロ金利政策の悪影響 Aでも出てきたゼロ金利政策。これは金余りを生み出しただけではありません。 我々から大きな利益と楽しみを奪ったのです。そう、円に対する金利です。 その影響はゼロ金利政策が解除された現在でも大きな影響が出ています。 そしてこれこそ我々が外国為替取引に注目する最大のポイントです。 日本の大手銀行に定期預金を預けてみましょう。 スーパー定期という定期預金がどこの銀行でもあります。利率を見てみると、1ヶ月もの0.15%と掲載されていました。 (2007年1月5日現在) 1か月で100,000円預けていくら金利を得られるのでしょうか?1ヶ月=31日として計算してみます。 100,000×0.15%×31日÷365日=12.7397・・・円(税引前) 少し笑ってしまいました。失礼。これでスーパーと名乗るのはすごいです。どっちかといえば大安売りのスーパーです。 それで、ATM手数料100円とか200円とか取るんですから。個人に対しての銀行の扱いはひどいです。 日本の銀行が大きな利益を上げている理由はこういうところにあるのではと疑ってしまいます。 それに対して外貨定期預金の利率を見てみましょう。 ここでは外貨預金という概念を日本に広めたシティバンクに敬意を表して、シティバンクのレートを掲載します。 (2007年1月5日現在)
一番低いカナダドルでも12倍の金利が得られることがわかるでしょう。 ニュージーランドドルに至っては36倍です。 日本人であることが少々悲しくなる瞬間です。 このように、奪われた金利を手に入れるために外国為替に注目が集まりました。 これが、外国為替に注目が集まるっかけであり、現在の外国為替取引の人気を支えている最大の原因だと考えられます。 為替投資の基本→為替取引において金利は最大注目ポイントのひとつ!! 為替トップページに戻る |
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